この記事はこんな人にオススメ
- 映画『運命を分けたザイル』に興味がある人
- どの動画配信サービスで見れるのか知りたい人
- 原作本『死のクレバス アンデス氷壁の遭難』を読んだ人
- 映画『運命を分けたザイル』ネタバレを読みたい人
映画『運命を分けたザイル』
映画『運命を分けたザイル』の概要
映画『運命を分けたザイル』の説明
世界中で大ベストセラーを記録したノンフィクション文学『死のクレバス アンデス氷壁の遭難』を、英国ドキュメンタリー映画界でもっとも注目される監督ケヴィン・マクドナルドによって映像化。英国では、公開されるや「ボウリング・フォー・コロンバイン」を抜いてドキュメンタリー部門歴代興行収入1位の記録を塗り替えた。本物に迫る映像を追求するために、大部分の撮影を実際の事故現場であるアンデス山脈で行い、当時の状況を完全なまでに復元した。アンデスの過酷な雪山で、ザイルに繋がれたまま遭難した2人の登山家の生還劇を当事者たちのインタビューを交えて描く。
出典元:映画.com
映画『運命を分けたザイル』の基本情報とキャスト
邦題:運命を分けたザイル
原題:TOUCHING THE VOID
ジャンル:ドラマ・ノンフィクション
キャッチコピー:生きて帰るには、これしかない
制作年:2003年
制作国:イギリス
上映時間:107分
監督:ケヴィン・マクドナルド
キャスト:
ジョー・シンプソン
サイモン・イェーツ
リチャード・ホーキング
映画『運命を分けたザイル』のあらすじ
1985年、野心あふれる英国の若きクライマーのジョー・シンプソンとサイモン・イェーツは、その困難さゆえに世界のトップクライマーさえ近づこうとしないペルーのアンデス山脈、標高6600mの難関シウラ・グランデ峰に挑む。
前人未到の西側は、ほぼ垂直に立ち上がり、目指す頂上ははるか上空の雲に隠れて姿を見せない。
想像を超えるスケール。
しかし、ここで引き下がるわけにはいかない。彼らの挑戦が幕を開ける。
氷壁に激しくアックスを打ち込み、アイゼンの蹴爪を壁に噛ませる。氷の火花を散らしながら、ひとつひとつの動作を確かめつつ、リズムを掴んでゆく。少しずつ刻むように、天空を目指し登っていくふたり。身体が熱を帯び始め、体内に血液が駆けめぐる。高度が上がるにつれ、呼吸も荒くなる。大きな岸壁や裂け目、氷柱が次々と行く手を阻み、落石が間一髪のところで頭をかすめてゆく。
それでも冷静な判断力を失わずに、突き進む。ベースキャンプを持たずに登頂するアルパイン・スタイルは、食料も道具も最小限であるため、限られた時間で登頂を成功させなければならない。たとえ吹雪や闇夜になっても、ヘッドライトのわずかな光で登りつづけなければならない。頼れるのはパートナーだけだ。
3日目、幾多の困難を乗り越えて、ついに頂上を極める瞬間が訪れた。誰も足を踏み入れたことのない聖域。眼下に世界を見下ろしながら、肩を抱き合い互いをたたえ合う。これまでの苦難が一気に脳裏から離れて、全身に達成感が満ち溢れていく。
しかし、下山は思うようにはならなかった。
突如足場が崩れて、ジョーは急斜面に激しく叩きつけられ、数十メートルほど落下してしまう。太もものあたりから湧き上がる鋭い痛み。何度も立ち上がろうとするが、痛みと寒さで身体がいうことをきかない。骨が折れたのか? 絶望に駆られ、恐怖が身体を支配してゆく。
山の恐怖を知り尽くしているジョーは、それが「死」を意味することを本能的に直感する。そんな苦渋に満ちたジョーの表情を見たサイモンも、瞬時にそれを察する。救助などとうてい望めない絶望的な状況。体感温度マイナス60度。食料も底を尽き、猛吹雪に見舞われ視界もゼロに等しい。
それでも、どうにかジョーを生還させたいと、サイモンは互いの体をザイルで結び、わずかな可能性を信じて、前例のない単独救出を試みる。しかし次の瞬間、ジョーの体は激しくバランスを崩し、垂直に切り立った氷壁で宙吊りになってしまう。
生き残るにはザイルを登るしかないが、自由を失った身体では、どうすることもできない。ジョーを支えるサイモンも、限界をすでに超えていた。
「今、このザイルを切らなければ、二人とも死んでしまう…」
凍えきった手でナイフを取り出すと、サイモンは迷いを断つようにザイルを切る。宙に投げ出されたジョーは分厚い氷を突き破り、はるか下方で口を開けているクレバスの中へ落ちていった。
クレバスの蒼暗い闇の底。奇跡的にジョーは一命を取り留めたが、内部は大聖堂のように天井が高く、出口はまったく見当たらない。冷たく無機質で、恐ろしい空間。何度も助けを求めて叫ぶが、その声は氷の中に閉ざされてしまう。
「ここで死んでしまうのか」。
迫りくる絶望と孤独。だが、自分を憐れみながら死を待つよりも、行動して死にたい。極限の状況の中で、ジョーの新たな挑戦が始まった。
映画『運命を分けたザイル』の評価と感想
映画『運命を分けたザイル』の評価
映画『運命を分けたザイル』の感想
私の人生においてこんなにも壮絶なことは起きたことがないし経験もない(この先もきっとない)。でもこれこそが人生の縮図なのだと思えた。自信家で驕りがあったと言わざるを得ないジョーが、サイモンを当たり前のように許し、山岳界からのバッシングを受けるサイモンを擁護しているという字幕に込み上げてくる感情がありました。死の淵に立った彼だからこそ本当に大切なことが何なのか達観できるのだと。引用元:filemarks
ドキュメンタリーベースだけあってバーティカル・リミットやクリフ・ハンガーとは大違いの迫力。とはいえ派手な展開はないので退屈と感じる人もいるかも。
しかしこの映像どうやって撮った?凄すぎ。ホンマに遭難しないと撮れなさそう。引用元:映画.com
実話を元にドキュメンタリータッチで描いているんですけど常にハラハラドキドキの連続でした。何としても生き残りたいとする主人公の行動には生きる勇気みたいなものを貰いました。登山が好きではない人にもせびオススメの映画ですね。引用元:Yahoo!映画
映画『運命を分けたザイル』の視聴方法
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映画『運命を分けたザイル』は実話?
本作品は実話を基に作成されています。
原作は「死のクレバス アンデス氷壁の遭難」。この本の著者でもあるジョー・シンプソンが自ら登山家として、サイモン・イェーツとともにペルーのアンデス山脈、標高6,600mの難関シウラ・グランデ峰に挑んだ際の物語です。劇中では、再現映像にくわえて本人達の当時を振り返ったインタビューもあり、よりリアルさが伝わってきます。
ザイルとは?
タイトルにも出てくるザイルとは、登山用のロープの事です。
登山用なので通常のロープよりも頑丈なロープとなっています。目的としては墜落・滑落防止の為、また懸垂下降や荷揚げによく使用されます。 簡単な登山であっても持っていくと便利な道具です。
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「シウラ・グランデ峰」とは?
本作品は、1985年ペルーのアンデス山脈、標高6600mのシウラ・グランデ峰西壁が舞台となっています。当時は西壁ルートは前人未到となっており、無事登頂を成功させた後の下山で事故が発生しています。
原作は「死のクレバス アンデス氷壁の遭難」
本作品の原作は「死のクレバス アンデス氷壁の遭難」という本です。
本書は宙づりになってザイルを切断されたジョー・シンプソンが、孤独と不安、意識の混乱、死への誘惑など、底知れぬ「虚空」に剥き出しになった自己の意識の激しい葛藤と、傷ついた肉体との格闘を経て辛くも生還するとい、極限状況における意識と肉体のドラマを迫真的に描いた作品です。
優れたノンフィクション文学に与えられる国際的な文学賞である「NCR賞」と良質な山岳文学に与えられる「ボードマン・タスカー賞」を受賞しています。
映画『運命を分けたザイル』ネタバレ
切られたザイル
サイモンとザイルで繋がれ、宙吊り状態になっていたジョーは、分厚い氷を突き破り、はるか下方で口を開けているクレバスの中へ落ちた時どう思っただろうか。
クレバスに落下したが奇跡的に助かったジョーは、サイモンが命綱であるザイルを緩め、下に降ろしてくれたと考えた。
このザイルを手繰り寄せれば上にいるサイモンのところまで登れると考えた。
ザイルを手繰り寄せるジョー。しかし、無常にもザイルの終わりがスルスルと手元に来た。
ザイルは切られた?それとも切れた?
それはザイルの切り口を見ればすぐに分かる事だった。
置き去りにされたジョー・シンプソン
右足の粉砕骨折による激痛に気を失いそうになりながらも、折れた足を4日間も引きずってベースキャンプへの生還を果たした。
運命を分けたザイル その後…
帰国後,サイモンは登山協会やマスコミに自分が生きるためにジョーの命綱であったザイルを切ったことを正直に告白した。そのため彼は非難の的となり,罵詈雑言を浴びせられた。
しかし,ジョーは最後までサイモンをかばいこのように述べたという。
「サイモンの判断は正しかった。逆の立場だったら自分もザイルを切っていたと思う。サイモンのことは恨んでいないし,今でも最高の友人であり,命の恩人だ」
帰国当時,ジョーはもう二度と歩けないと医者に宣告される。しかし,彼はその後,6回の足の手術を受け,9ヶ月間のギブス生活をした後,厳しいリハビリを乗り越えて,再び歩けるようになった。そして登山の世界に復帰した。
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